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健康コラム
JA湘南の生産者との連携~伊勢原協同病院『地産地消』の取組み~【JA神奈川厚生連】
2022.01.26

JA湘南の生産者さんと始めた地産地消の取組みは、今年度で16年目を迎えます。
旬の地場野菜を積極的に使用することで、新鮮でおいしい食事が提供できるだけではなく、食材料費のコスト削減にも繋がっています。
現在使用している地場野菜は通年で利用している小松菜を始め約20種類となっています。“旬の時期に旬のものを”という生産者さんとの共通の思いで、畑から直接病院へ納入してもらっています。これからも生産者さんと良い関係を継続しながら続けていきたいと考えています。

病院食・職員食堂で地場野菜を使用

患者給食と職員食堂で使用している地場野菜の種類は、小松菜・ほうれん草・大根・きゅうり・トマト・白菜・キャベツ・レタス・サニーレタス・さつま芋・かぼちゃ・じゃがいも・玉ねぎ・長ネギ・人参・水菜・ピーマン・茄子・ルッコラ・みかん・苺・柿・米等となっています。
患者さんへは、毎週使用する地場野菜を献立表に記入し、生産者さんの写真入りメッセージカードを食事に添えてお知らせしています。
職員へは、食堂での提供の他、頒布会として希望者に500円で週1回(木曜日)野菜を配っています。その際は、その日に配られる野菜を使った料理レシピを添えています。
忙しくても家できちんと野菜がとれる環境を整える手助けになっていると好評です。

料理動画を作成し、地元JA支店で活用

地産地消の取り組みを始めた際に地場野菜を使った料理教室も開催してきました。(地場野菜料理教室年4回、メンズクッキングスクール年3回、父子料理教室年1回)
現在はコロナ禍で休止せざるを得ないため、料理動画『キネブチKITCHEN』を作成し、季節の地場野菜を使った料理レシピを紹介しています。
料理動画は病院HPへの掲載や、JAの支店で活用してもらう等、地域の方をはじめいろいろな方々から反響を頂いています。2分程度にまとめたわかりやすく、作ってみたくなる料理を紹介していますので、ぜひ一度、病院HPへアクセスしてみてください。
■伊勢原協同病院 栄養室(http://www.iseharahp.com/nutrition)

その他の取り組み

その他の取組みとして、日本農業新聞に毎週『きょうの1品』ということで、管理栄養士5人が順番に担当し季節の野菜を使用した料理レシピを掲載しています。最近は野菜や食品の効能も併せて紹介しております。こちらもぜひ、見て・作って・食べてみてください。
また、糖尿病患者さんのために1日3食、1か月分の献立も紹介しております。どちらも病院HPでご覧いただけます。

施設紹介

伊勢原協同病院は、神奈川県の伊勢原市にある、病床数350床、29の診療科を有する総合病院です。
開設主体は、神奈川県厚生農業協同組合連合会(厚生連)で、JAの病院として公的医療機関に位置づけられています。
病床数350床のうち、急性期病床が291床(HCU6床含む)、回復期リハビリテーション病床45床、緩和ケア病床14床の構成となっています。
常勤医師数は約70名、病院職員合計(非常勤職員等を含む実数)では約900名の職員が在籍しています。

「一人は万人のために、万人は一人のために」という協同組合の精神に基づき、「患者さんにやさしい病院」であることを基本理念とし、地域の皆さまにとってより安心・安全で良質な医療提供に努めています。

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